Midlife Crisis

中年男の生態

一寸先は闇

Mt.富士ヒルクライム本番1週間前の6月2日、最後の仕上げをするために箱根方面へ向かい始めて数キロで交通事故に遭遇してしまった。。。対向の右折車に巻き込まれる、いわゆる直右事故。

救急車で病院に搬送され、検査の結果、右大腿骨、脛骨、腓骨の三か所を骨折していた。モモとスネが折れているのは、事故直後に自分でわかってはいたのだが、それ以外は擦過傷のみで済んだのは不幸中の幸いと言っていいと思う。

事故3日後に手術を受け、大腿骨と脛骨には髄内釘で、腓骨はプレートで固定された。術後は意識が朦朧として、翌日まで頭はスッキリしなかったのだが、手術は6時間半もかかったと後から聞かされた。

翌日、起き上がって車椅子に乗る所からリハビリが始まった。

最初、リハビリルームやトイレへ行く時など、移動は車椅子。

リハビリルームでは、長さ5mくらいの平行棒の間に立って、両手で棒を掴んで片足で往復する運動も、最初はフラフラになりながら1往復くらいしかできなかったのが、徐々に回数をこなせるようになり、徐々に松葉杖に移行。約1ヶ月入院して、松葉杖で日常の移動ができるようになった所で退院した。

退院してから、2週間は自宅で療養しつつ仕事をし、事故後1.5ヶ月で職場へ通い始めた。電車通勤で1時間40分ほど。事故前より15分余計に時間がかかった。

入院した病院が家から電車で2駅、さらにバスというアクセスだったので、リハビリは近場の病院に紹介状を書いてもらいそこですることにした。退院後、ほぼ週2回のペースで続けて10月末で終了。

 

今は術後約6ヶ月半。

 

少しびっこを引きながらも両足で歩けている。リハビリの先生は、日常生活は問題ないレベルまでは回復するだろうし、怪我する前と全く同じに戻ることはないだろうが、近いレベルまで回復するかもしれない、と言っていた。右足が少し内股になったり、足首と膝の可動域に左右差が少しあったり、皮膚感覚がおかしい部分があったりと、後遺症もあるけども、恐らくいい所まで回復するだろうと6ヶ月半経った今はそう感じる。

当初、抜釘はしないとの事だったが、主治医が変わって抜釘したほうがいいという話に変わってきた。一年を目処にとの事なので2020年の6月以降に抜釘することになりそう。

 

一寸先は闇。

 

兎にも角にも安全第一

事故に遭った朝、走り始めた時に富士ヒル前に事故や怪我だけには気を付けよう、と気を引き締めた。しかし、自分が気を付けていても、相手が気を付けていない場合もある。常に余計に気を付けていても、事故に巻き込まれる可能性もある。路上にいる全員が交通ルールを守り、視界にある車や自転車を認識している訳ではない。だからと言って、起きた時はしかたないではなく、やはり常に余計に気を付けているべき。周りの状況に細心の注意を払いつつ、もしかしたらこうなるかもしれないという想像力を働かせながら、事故を未然に防がなくてはならない。練習や試合で家を出た時、成果や結果も大事だが無傷で家に帰る事が一番大事な事。頑張っても、追い込んでも、怪我をしては何にもならない。

 

転ばぬ先の自転車保険

今回は、相手の不注意が主な原因で、医療費のは相手の保険で負担してもらっている。しかし、自分に大半の非がある場合、自分で負担することになる。自分は、auの自転車保険Bycleに入っていた。一年で1万ちょっとかかるものの、もし大怪我をした時は間違いなく1万以上かかる。そして、生命保険は病気への備えに重きが置かれているので、怪我の場合はそれほど保証されない。今回は自分が被害者だったが、加害者になる可能性もゼロではないことを考えると、自転車保険には入っておいたほうがいい。

 

事故は遭わないのが一番

こちらの物損や、休業中の収入の補填、慰謝料などの話はこれからなのだが、弁護士に相談したところそれらが満額出たとしても、事故によって起った精神的肉体的苦痛や今後も感じるであろう違和感や痛み痺れとは到底バランスが取れる額ではない事がわかった。障害認定されない障害や痛みは、ほぼ考慮されない。やはり、事故は遭わないのが一番である。

 

自転車レースとか路上でロードバイクを乗っている人を見ると、自転車乗った時の気分を思い出してまた乗りたいと思うので、 来年の春暖かくなったら復帰したいと考えている。一方で、また事故に遭うのはいやだな、復帰すること自体がリスクになるとも思っている。妻は、今回の事故は相手が悪いのだから、また乗りなよと言ってくれてはいるが、とても心配や苦労をかけたので同じ思いはさせたくない。今後復帰するかどうかは、ゆっくり考えようと思います。

大腿骨、腓骨、脛骨を同時に骨折するのってレアなケースだと思うので、手術から回復やリハビリの経過とか、思いついたらまた書いて行きたいと思います。

 

みなさま、呉々も事故のないようにサイクリングライフをお過ごしください!